純国産の和製チャート

基準線と転換線

相場の方向性を示す基準線は転換線と合わせて確認します。一般的に基準線が上昇しているときは強気相場、下落しているときは弱気相場といわれています。つまり転換線が基準線の上にあると買い、下にあるときは売りという判断できます。なお基準線と転換線がクロスしたときはトレンドの転換点として重要な意味を持ちます。転換線が基準線を下から上に突き抜けることを「好転」、上から下に突き抜けることを「逆転」といいます。

先行スパン

先行スパンとは1と2の二つあります。先行スパン1の方が短期の動きを表します。この1と2の間に構成されるものを雲といいます。ロウソク足が雲よりも上にあるときは支持線として上昇トレンド、下にあるときは抵抗線として下降トレンドであることを表します。一般的に雲が厚いほど力が強いといわれます。

遅行スパン

遅行スパンとは当日の終値をそのまま26本分遅らせたものです。つまり26日前の価格と現在の価格を比較できます。現在の価格が遅行線よりも高いときは強気相場であることを、低いときは弱気相場であると示します。

三役好転

三役好転とは非常に強い上昇トレンドを意味します。発生条件としては次に3点になります。

1. ロウソク足が雲の上にある
2. 転換線が基準線の上にある
3. 遅行スパンが26日前の相場の上にある

三役逆転

三役逆転とは非常に強い下降トレンドを表します。発生条件としては次の3点です。

1. ロウソク足が雲の下にある
2. 転換線が基準線の下にある
3. 遅行スパンが26日前の相場の下にある

参考書籍

一目均衡表を学ぶのに役立つ書籍が「一目均衡表の研究」（佐々木英信著）です。この本は数少ない解説書として重宝されています。ただし内容は非常に難解です。アマゾンで購入することもできます。

書籍説明
初の一目均衡表入門書。相場分析の書物の中で、「一目均衡表」はまさに桁外れの存在である。時間論からくる均衡表独特の変化日、相場の価格を予測する計算値、この独創的理論だけで相場分析の大半は可能になる！著者は日経金融新聞の人気アナリスト・ランキングで、8年連続でトップに輝いた日本を代表するテクニカル・アナリスト。